どうすれば名前の変更ができるの?

精神的苦痛を理由に名前を変更するにはどうすればいいのでしょうか?

​精神的苦痛を理由に名前を変更する場合には、家庭裁判所の許可を得た後、市役所へ届出を提出することにより氏を変更できます。

なお、お名前変更の細かな流れについては次のサイトをご参考ください。

​弊所の記事(お手続きの流れ)
https://www.osaka-everest.com/flow​

どのような理由だと変更できるの?

精神的苦痛を理由に名前を変更するにはどのような場合、変更が認められやすいのでしょうか。

精神的苦痛を理由に名前を変更するには次のような事情があった場合、過去の判例で名前の変更が認められております。なお、これらの理由があったとしても確実に変更の許可が出るというわけではありません。

改名許可された理由

・親から幼少時に暴力行為、性的虐待などを受けた場合
・性同一性障害者が、戸籍上の名前を変更する場合

過去の判例から見てみると、精神的苦痛の原因が事件となっていたり、証明できる事実の場合は変更が認められやすいと言えます。

※判例の一部を抜粋

戸籍上の氏名の使用が、申立人に幼少時に受けた性的虐待の加害者である近親者及び加害行為を想起させ、強い精神的苦痛を与えることなどを理由として、氏及び名の変更をともに許可した事例。

平成9年4月1日/大阪家庭裁判所/審判/平成8年(家)574号/平成8年(家)575号

離婚したと偽られて同居し、以来16年余り同棲を続けてきた重婚的内縁関係にある妻が、氏の使用をめぐって強迫神経症になった子の精神的安定のため等を理由に、内縁の夫の氏への変更を申し立てた事案について、非嫡出子として生まれた子の福祉、正妻は自分の戸籍に入る方法での子の氏の変更には強く反対していること、夫婦同姓の呼称秩序の維持の比重は次第に低下していると認められること等を理由に、戸籍法107条1項に規定する「やむを得ない事由」に該当するとした事例。

平成6年10月3日/京都家庭裁判所/審判/平成6年(家)638号

性同一性障害者である抗告人が、社会生活上、自己が認識している性別とは異なる男性として振る舞わなければならず、男性であることを表す戸籍上の名を使用することに精神的苦痛を感じており、抗告人に戸籍上の名の使用を強いることは社会観念上不当であると認められる一方、名の変更によって職場や社会生活に混乱が生じるような事情も見あたらないことからすれば、変更後の名の使用実績が少ないとしても、抗告人の名を変更することには正当な事由がある。

平成21年11月10日/大阪高等裁判所/決定/平成21年(ラ)1005号

どのような理由だと変更できないの?

精神的苦痛を理由に名前を変更するにはどのような場合、変更が認められにくいのでしょうか?

精神的苦痛を理由に名前を変更するには次のような事情があった場合、過去の判例から名前の変更が認められにくいものと思われます。なお、これらの理由があったとしても確実に変更の許可が出ないというわけではありません。

改名却下された理由

・主観的な苦痛であること
・嫌悪、好んでいないだけの理由の場合
・自分の都合のいいように、強引に理屈がこじつけられている場合

→例:「武平という名前が肛門から放屁一発する「ぶつ」「屁」に似て不潔な臭気を連想するため社交上も支障がある」という理由について、裁判所は「牽強附会(自分の都合のいいように、強引に理屈をこじつけること)も甚だしい議論である」と判断した。

精神的苦痛の原因が客観的に判断できる事実や事件ではなく、本人の主観性でしか判断できない場合は認められにくくなっております。

※判例の一部を抜粋

戸籍法107条の2の改名についての「正当な事由」のある場合とは改氏についての「やむを得ない場合」よりは幅の広い解釈を採りえられるとしても、単に改名に伴い第三者に影響を及ぼさないという消極面だけでは足りず、さらに一歩を進めて改名の必要性の存在を要求するものと解せられる。通名の永年使用という事実があつても、この通名へ変更した動機がもつぱら易判断による母親の主観的感情に基づく場合には、改名の必要性がない。

昭和36年12月9日/高松家庭裁判所/審判/昭和36年(家)646号

「武平(ぶへい)」という名に対する主観的な好悪の感情に基づく改名の申立は、名の変更についての「正当な事由」がある場合に該当しない。

昭和35年9月17日/東京家庭裁判所/審判/昭和35年(家)8052号

「馬茂(うましげ)」という名は必ずしも珍奇・低俗な名ではなく、またこの名のために社会的信用がそこなわれるとは認めることができないから、本人の主観的な苦痛を考慮にいれるとしても、いまだ名の変更について「正当な事由」があるものということはできない。

昭和35年6月11日/高松高等裁判所/決定/昭和35年(ラ)36号

このように精神的苦痛を理由に名前を変更する申立は検討すべき点は多々あります。裁判所に何を伝えるかで変更の許可が認められるかどうか変わって参ります。

精神的苦痛を理由に、氏・名の変更を申し立てされようと考えられている方は是非、氏名変更相談センターにご相談ください。

 

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