・離婚した場合、戸籍にはどのように記載されるの?

・苗字・名前を改名した場合、戸籍謄本にはどう記載されるの?

・離婚・改姓した場合、子どもの戸籍謄本はどうなるの?

 

離婚された場合や、苗字・名前を改名された場合、その内容は戸籍謄本に記載されます。

それでは、それぞれ戸籍謄本には、どのように記載されていくのでしょうか?

手続きについて

まず、離婚・改名についての詳しい手続きの流れや注意点等についてなどを知られたい方は、次の記事に記載しておりますのでご参考下さい。

氏・名の変更のお手続きの流れ
確実に旧姓へ戻すには?家庭裁判所での苗字変更の手続きを徹底解説!
お名前変更許可後の手続き
改名の申立理由15事例!詳しく要点をご案内

こちらの記事は、離婚後の戸籍謄本、苗字・名前を改名した後の戸籍謄本がどのようになるのかを、記載しております。
まずは、離婚した場合の戸籍謄本についてご案内させて頂きます。

離婚後の戸籍謄本の記載

離婚戸籍

離婚をした場合、離婚後の戸籍謄本はどうなるのでしょうか?

離婚後、戸籍謄本がどのように変更されるのかは、結婚をする際に苗字を変更された方と変更されなかった方で異なってきます。

筆頭者について

まず、結婚時に、改姓しなかった筆頭者の戸籍は、離婚時には、次のように記載されます。

離婚後の戸籍2

 
  離婚後の戸籍謄本の記載

   

  身分事項:離婚

【離婚日】令和●●年●●月●●日

【配偶者氏名】▲▲▲

 

筆頭者の方は、身分事項に離婚の事実が記載をされますが、新しい戸籍ができるわけではなく、現状の戸籍謄本に追記されるのみです。

婚姻時に改姓された方について

離婚した場合、原則旧姓に戻る

離婚時の原則

苗字:旧姓に戻る
戸籍:婚姻前の戸籍に戻る

原則、離婚した際、苗字は旧姓に戻り、戸籍は元いた婚姻前の戸籍に戻ります。(復籍といいます。)
父母が婚姻前の戸籍から転籍している場合には、その転籍後の戸籍に戻ります。

しかし、例外もあります。

離婚時の例外

苗字:婚姻時の姓を名乗る
要件…離婚日から3カ月以内に「婚氏続称の届出」を市区長村役場に提出

戸籍:新しい戸籍が作られるケース
①両親が死亡している場合
②旧姓に戻す際に、新戸籍作成を申し出た場合
③婚姻時の姓を名乗り続ける場合

※復籍した人が、後に新戸籍を作成することはできますが、反対に、新戸籍を作成した人が、婚姻前の戸籍に戻ることはできません。

例外:苗字について

苗字については、離婚日から離婚後3カ月内に「婚氏続称の届出」を市区長村役場に提出すると、婚姻時の姓を名乗ることができます。

婚姻時の姓を名乗る際、離婚相手の同意を得る必要はありません。

婚姻時の続称の届出
大阪市: 婚氏続称の届出

ただし、離婚後3か月を超えても、家庭裁判所において「氏の変更許可の申立て」をし、家庭裁判所の許可が得られれば、婚姻時の姓にすることは可能です。

なお、離婚を原因とする苗字の変更で、家庭裁判所の許可が必要になるのは、次のケースです。

家庭裁判所の許可が必要なケース

①3か月を超えて旧姓から婚姻時の姓に変更する場合
②婚姻時の姓から旧姓に変更する場合

例外:戸籍について

新戸籍が作成されるケースは次の通りです。

新戸籍が作成されるケース

①両親が死亡している場合
②旧姓に戻す際に、新戸籍作成を申し出た場合
③婚姻時の姓を名乗り続ける場合

両親が死亡していると婚姻前の戸籍が除籍されているため、戻る戸籍が存在しない状態となります。そのため新戸籍が作成されます。

婚姻時の姓を名乗り続ける場合、姓がもといた戸籍とは異なる姓のため、新しい戸籍が作成されます。

離婚後の戸籍(新戸籍謄本)について

離婚をした場合、婚姻時に改姓された方の戸籍謄本には次のように記載されます。

離婚戸籍

 

 離婚後の戸籍謄本の記載

 

 身分事項:離婚


【離婚日】令和●●年●●月●●日

【配偶者氏名】▲▲▲

 

 身分事項:氏の変更


【氏変更日】令和●●年●●月●●日

【氏変更の事由】戸籍法●●の届出

【従前戸籍】●●●●●●●(本籍地)  ▲▲▲(筆頭者)

 

離婚前の戸籍(旧戸籍謄本)について

離婚をした場合、夫又は妻が戸籍から出ていくことになりますが、もとの戸籍謄本には、次のように記載がされます。

従前戸籍

 

 離婚後の戸籍謄本の記載

 

 身分事項:離婚


【離婚日】令和●●年●●月●●日

【配偶者氏名】▲▲▲

 

 

 身分事項:氏の変更


【氏変更日】令和●●年●●月●●日

【氏変更の事由】戸籍法●●の届出

【送付を受けた日】令和●●年●●月●●日

【受理者】■■■市長

【新本籍】●●●●●●●(本籍地)  ▲▲▲(筆頭者)

 

離婚後の子どもの戸籍謄本の記載

親が離婚し旧姓に戻ったとしても、子どもの苗字が自動的に旧姓に変更される訳ではございません
例え親が親権者となった場合でも、親権者の戸籍に入籍し、苗字を親権者と同じ苗字に変更する手続きをする必要があります。

子どもが離婚した親権者の戸籍に入籍するには、次の2つの手続きが必要です。

子どもの手続き

① 「子の氏の変更許可申立」を家庭裁判所で行う。
② ①の許可審判書をもって、市区町村長役所で届出を行う。

子の氏の変更申立の手続きの流れについては、こちらをご参考下さい。
子の氏の変更手続きについて

これらの手続きを行った後、子どもの戸籍謄本はどのように変更されるのでしょうか?

離婚後入籍した子どもの戸籍謄本(新戸籍謄本)

入籍 子の氏変更

 

 入籍後の戸籍謄本の記載

 

  身分事項:入籍

 

【届出日】令和〇〇年〇〇月〇〇日

【入籍事由】母(父)の氏を称する入籍

【従前戸籍】〇〇〇〇〇〇(本籍地)  △△△(筆頭者)

 

 

子どもがもといた戸籍謄本(旧戸籍謄本)

除籍 子の氏変更

 

入籍後の戸籍謄本の記載

 

  身分事項:入籍

【届出日】令和〇〇年〇〇月〇〇日

【除籍事由】母(父)の氏を称する入籍

【入籍戸籍】〇〇〇〇〇〇(本籍地)  △△△(筆頭者)

 

(苗字)改名後の戸籍謄本の記載

それでは、家庭裁判所の許可を得て、苗字を改名した場合、戸籍謄本には、どのように記載されるのでしょうか?

家庭裁判所において改名許可を得るための手続きの流れについては、こちらの記事をご参考下さい。
【完全版】苗字・名前の改名変更手続きの流れを徹底解説!

改名後戸籍 苗字

 

苗字改名後の戸籍謄本の記載

 

  戸籍事項:氏の変更


【氏変更日】令和〇〇年〇〇月〇〇日

【氏変更の事由】戸籍法107条1項の届出

【従前の記録】(空白)

 【氏】〇〇

 

苗字(姓)を家庭裁判所の許可を得て改名した場合、身分事項ではなく戸籍事項に記載されます。
身分事項には、何も記載は入りません。

一方で、下の名前を改名した場合は、変更事項は、身分事項に記載されます。
この違いは、苗字の変更は、筆頭者が苗字を変更したことによって、戸籍に入っている世帯全員の苗字が変更されるのに対して、下の名前の変更は、世帯全員が変更されるのではなく、世帯の一人のみが変更されるためです。

家族の一人だけ苗字を改姓したい場合は?

苗字を変えた場合、戸籍に入っている世帯全員の苗字が変更されてしまいます。

そのため、家族の誰か一人だけ苗字を変更する場合は、次の手続きを行う必要があります。

家族の一人だけ苗字を変更する方法

①苗字を変更される方が、今の戸籍から分籍をする
(分籍届出を市区町村役所へ提出する)
②家庭裁判所の許可を苗字を変更する
③変更許可後、市区町村役所へ氏変更の届出を提出する

分籍届出を提出することによって、その人が一人だけいる戸籍謄本が作成されます。
それにより、その方のみの苗字を変えることができます。
ただし、分籍届出は届出人が20歳以上であることなど要件がございますので、ご注意下さい。

分籍届出については、こちらをご参考下さい。
分籍の届けをするには?

(名前)改名後の戸籍謄本の記載

改名後戸籍 名前

 

名前改名後の戸籍謄本の記載

 

  身分事項:名の変更

 

【名の変更日】令和〇〇年〇〇月〇〇日

【従前の記録】

【名】〇〇〇

 

家庭裁判所の許可を得て名前を変更する場合、上記の内容が戸籍謄本に記載されます。
変更前の名前を戸籍謄本に記載しないようにするには、転籍届、分籍届をすることによって、記載されないようになります。
ただし、転籍届や分籍届をしても、転籍前の戸籍、分籍前の戸籍が抹消される訳ではないので、転籍前の戸籍、分籍前の戸籍には、従前の氏名が記載されております。
転籍後、分籍後の戸籍謄本には次の内容の記載がされます。

 

【名の変更日】令和〇〇年〇〇月〇〇日

 

まとめ

以上、離婚、改名をした場合、戸籍謄本にどのように記載されるかをあげさせていただきました。

これから手続きをされる方など、是非ご参考下さい。

氏名変更でお悩みの方は

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