赤ちゃん、幼児の名前の改名について

赤ちゃん おもちゃ

 

・赤ちゃんの名前を読みにくい名前にしてしまった

 

・難産であったため、出産後にバタバタした状態で出生届出を提出した

 

・名前の漢字が本来つけた意味と別を持っていることが後で分かったため変更したい

 

赤ちゃんの名前を改名されたい事情は様々かと思います。
弊所には、出生届出を提出した後に、ご夫婦から赤ちゃんの名前を改名したいという相談をよく頂きます。
赤ちゃんの名前のことで、奥様がノイローゼ、鬱状態になってしまう方も多くいらっしゃいます。
もし、そのような方がいらっしゃいましたらご夫婦で抱え込まれないで、お気軽に氏名変更相談センターへご相談下さい。
敷居は高く感じられるかもしれませんが、初回相談は無料ですので、その相談で気持ちが晴れるのであれば、弊所はお力になれただけで幸いです。
ご不明な点は何でもおっしゃってください。

改名して子どもの将来に不利になることはある?

赤ちゃん 将来

子どもの名前を改名した場合、将来子どもが何か不利になってしまうようなことはあるのでしょうか?

法律上、子どもの名前を改名しても、何か不利益を被ることはありません。
改名をすれば、子どもの戸籍に、改名の事実が記載されるのみです。

なので、改名をした場合に、将来何かあるとすれば、子どもが改名の事実を知った場合、どのような心理的な影響があるかという点です。

余りに読みにくい名前にしてしまったから変更した、姓名判断をしたらいい名前ではなかったので改名したなどその事情によって子どもが受ける影響は様々です。

改名の事実を知っても何も思わない子どももいるでしょうが、改名の手続きをするのであれば、将来その子が改名の事でどう思うかは分からないが、どう思われても子どもの為と信じてした手続きと胸をはって、責任をもって手続きをする心構えも大事なのではないでしょうか。

改名後の戸籍の記載はどのようになるの?

実際に赤ちゃんの名前を改名した場合の戸籍には次のような記載がされます。

名の変更記録

 

【名の変更日】令和〇年〇月〇日

【従前の記録】

【名】〇〇〇

 

改名をした後、前の名前が載らないようにするためには、転籍届をすれば、新しい戸籍には次の内容のみ記載されることになります。
ただし、転籍届をしても、転籍前の戸籍が抹消される訳ではないので、転籍前の戸籍には、従前の氏名が記載されております。

【名の変更日】令和〇〇年〇〇月〇〇日

赤ちゃんの改名はいつしたらいいの?

赤ちゃん いつ

赤ちゃんの改名手続きはできる限り早く申し立てをされることをお勧めします。

赤ちゃんの改名をする場合に、すぐに家庭裁判所へ改名の申し立てをするのと、通称の実績を設けてから申し立てをするのは、どちらがいいかよくご相談を頂くのですが、間違いなくすぐに申し立てをする方がいいです。

出生したときから3年ほど経過しているようでしたら、通称の実績を積み重ねて手続きをしてもいいのですが、基本的にはすぐに申し立てをすることをお勧めします。

理由としては、早い時期に申し立てをすれば、社会的な影響も少ないとして、名前の変更許可を得やすいのですが、2,3年ほどの通称実績であれば、家庭裁判所によっては、通称実績が短いとして名前の変更許可を得られないことがあるからです。

赤ちゃんの名前を改名するには何をしたらいいの?

赤ちゃん 黄昏

赤ちゃんの名前を改名するためには、「名の変更許可申立て」をして、改名することに対して家庭裁判所の許可を得る必要があります。

どこの家庭裁判所で手続きをするの?

役所

改名の申立をする家庭裁判所は、住民票上住所を管轄する家庭裁判所になります。
管轄の家庭裁判所がどこになるか、こちらの家庭裁判所のHPよりご参照ください。(管轄裁判所一覧

家庭裁判所でかかる費用・料金は?

お金

家庭裁判所で改名の手続きをするためにかかる費用・料金は次の通りです。

改名にかかる実費


1.収入印紙800円

 

2.郵便切手200円~1500円ほど ※

※申し立てをする裁判所によって郵便切手の金額は異なります。
管轄の家庭裁判所に連絡をして、「名前の変更について、郵券の金額を教えて頂きたいのですが」とお伝えすると、口頭で金額をお伝え頂けます。
管轄裁判所一覧

郵便切手の金額一例

管轄家庭裁判所郵便切手の金額
東京家庭裁判所82円×4枚
10円×4枚
札幌家庭裁判所82円×3枚
名古屋家庭裁判所82円×6枚
10円×2枚
大阪家庭裁判所82円×5枚
10円×5枚
福岡家庭裁判所500円×2枚
82円×2枚

家庭裁判所で必要になる書類は?

書類 なげる

家庭裁判所で名前変更の手続きをする場合、次の書類が必要です。

 

・申立書

 

・申立人の戸籍謄本

 

・収入印紙・郵便切手

 

名の変更の理由を裏付ける資料は基本的にはありません。

 

申立書
記載例 15歳未満
⇧クリックして拡大

こちらは家庭裁判所にあげられている申立書の記載例です。
名の変更許可の申立書はこちらからダウンロードすることもできます。
申立書の1P目については、記載例に沿って記載して頂ければ作成できますが、申立理由については慎重に作成する必要があります。

今回の赤ちゃん以外の申立理由などについては、「改名の申立理由15事例!詳しく要点をご案内」をご覧ください。

戸籍謄本

戸籍謄本については、発行されてから3月以内のものが必要です。
本籍地が遠方の方は、戸籍を郵送で取得することも可能です。
「○○役所 戸籍 郵送」と検索して頂ければ、どのように請求すればいいか役所のHPに記載されています。

取得が難しい方は、氏名変更相談センターでも取得をすることが可能です。

名の変更の理由を裏付ける資料

赤ちゃんの名前を改名する場合、名の変更の理由を裏付ける資料というものは、余りありません。
弊所で改名の申し立てをする際も基本的には添付しておりません。
通称の資料もあるのであれば、提出すればいいですが、通称の実績を作っていく事よりも、改名することが決まっているのであれば、早い段階で改名の申立てをされて下さい。
名の変更の理由を裏付ける資料がない以上、申立理由にどのように記載するのかが重要になってきます。

どのような申立理由だと変更が認められるの?

赤ちゃん OK

過去の判例で変更の許可がおりた理由としては、次のような理由があります。

・出生届出の名前に誤りがあり、家庭裁判所に申立てをするまで日数があまり経過していない
・十分な協議がされずに両親のどちらかの独断で出生届出が提出された
・子供の名前が相手の元恋人と同じ名前だった
・出生した当時、子供の名前が人名用漢字別表に掲載されていなかったため使用できなかったが、後日使用できるようになった
​・近隣に同姓同名の子供が住んでいる
・名前が原因で夫婦仲が悪化している

その他にも次のような理由があれば変更は認めれやすいです。
・読みにくい名前(キラキラネーム等)をつけてしまい後悔している
・名前が原因で鬱状態になっている

※判例の一部抜粋

父が父母間の協議結果と異なる名による出生届をしたとして名の変更許可が申し立てられた事案について、嫡出子の命名については、父母の共同親権行使の原則上、父母間の協議によって行われるべきであり、父母の一方が他方に相談することなく勝手に命名した場合や父母間の協議結果と異なる名の届出をした場合は、他方がこれを追認しない限り、適法・有効な命名があったことにはならないというべきところ、母が追認したことが認められず、また、子の福祉の観点のほか、生後4か月の乳児の名の変更は弊害が少ないことなどを勘案すると、戸籍法107条の2所定の改名の「正当な事由」があるというべきであるとして、申立てを却下した原審判が取り消され、名の変更が許可された事例。

平成12年5月29日/大阪高等裁判所/決定/平成12年(ラ)370号

出生届当時、命名しようとした「湧」の字が人名用漢字別表になかつたため、やむを得ず当用漢字の「勇」を使用して届け出たが、その後の改正により当該漢字の使用が認められるようになつたところから、名の変更を申し立てた事件の即時抗告審において、戸籍法一〇七条の「正当な事由」は、変更の事由の存在という積極的要件ではなく、名の変更を認めても個人の同一性の認識に混乱を生ずるおそれはないという消極的要件があれば認められるとして、原審判を取り消して申立を認容した事例。

平成2年8月15日/高松高等裁判所/決定/平成2年(ラ)43号

子に父の昔の恋人と同じ名を命名し、のちに母にも発覚した場合に、この名を維持させることは、家庭の円満や平和を脅かし、子自身の幸福を阻害する等の理由で、子の改名が許可された事例。

昭和37年5月25日/前橋家庭裁判所沼田支部/審判/昭和37年(家)128号

子の名に用いた文字が当用漢字になかったため出生届が受理されず、やむをえず他の名で届け出られたが、同人の名はもとの名で通っており、戸籍上の名を称すると近隣にいる類似の名の子と混同するおそれがあり、現に右文字が当用漢字になっている場合には、通名への変更は改名につき「正当な事由」ある場合に該当する。

昭和29年6月4日/大阪高等裁判所/第3民事部/決定/昭和27年(ラ)13号

どのような申立理由だと変更が認められにくいの?

赤ちゃん NG

過去の赤ちゃんの名前の変更の許可が認められなかった判例の理由としては、次の理由などがあります。

・変更後の名前が姓名判断によるもの
・動機が宗教的な親権者の道楽
・通称名を名乗る期間が短いもの
※通称名について詳しいことはこちらをご参照下さい

​​※判例の一部抜粋

幼児が生後約2年半にわたり使用してきた通名に変更する申立が、改名についての必要性がなく、かつ動機が宗教的理由に基づく親権者の道楽にすぎないとして却下された事例。

昭和35年10月31日/東京家庭裁判所/審判/昭和35年(家)11302号

姓名判断に基づいて、名を変更することはいわゆる「正当な事由」に該当しないものと解するのが相当であり、しかも通称を使用した期間もわずかに6年にすぎないのであるから、名の変更をしなければその社会生活上にとくにはなはだしいさしつかえをきたすものとは考えられないので、「正当な事由」ある場合に該当するものとは認められない。

昭和30年4月30日/福岡高等裁判所/第2民事部/決定/昭和30年(ラ)26号

赤ちゃんの改名手続きの期間は?

名の変更流れ

名古屋家庭裁判所が掲載しております手続きの目安期間です。
管轄の裁判所によっては、期間の違いはありますが、おおよそは1カ月前後と見て頂ければと思います。

・ 名前の改名にかかる期間

 

(おおよそ:10日~45日)

1.家庭裁判所へ申立準備:1日~7日 ※1

2.家庭裁判所の手続き:7日~30日 ※2

 

3.役所の手続き:1日~7日 ※3

 

※1戸籍謄本の取得、申立書の作成等
※2照会書の提出、審問、審判書の通知等
※3戸籍謄本の取得、氏・名の変更届の提出等

照会書や審問などの詳しい家庭裁判所の手続きについては、こちらをご参考下さい。
氏・名の変更のお手続きの流れ

名前を変更した後の手続きにはどういったものがあるの?

許可後の手続き

赤ちゃんの名前を改名する場合、大人が名前を改名する場合と比べて変更後の手続きは少ないです。あくまで記載している内容は一例です。

1.戸籍謄本、住民票の変更
2.マイナンバーの変更
3.国民健康保険の変更

詳しい手続きの詳細については、こちらをご覧下さい。
お名前変更許可後の手続きを詳細にご案内

まとめ

赤ちゃんの名前を変更するための手続きと注意点について、長い文章をお読み頂きありがとうございました。

赤ちゃんの改名は珍しい事ではなく、悩まれる方も多くいらっしゃるので、「赤ちゃんの名前を変更するなんて非常識じゃないか」とか「取り返しのつかないことをしてしまった」などとご自身を責められないようにして下さい。

冒頭にも記載しましたが、赤ちゃんの名前の事での悩みはご夫婦だけで抱えられず、是非氏名変更相談センター(運営元:司法書士事務所エベレスト)を活用されて悩みを解消されてください。

この記事をお読みになられたご家族の、そしてお子様の幸せな未来を願っております。

 

氏名変更でお悩みの方は

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