名前変更に必要な手続きとは?

同姓同名、類似している名前の人がいるために、生活に支障をきたしていることを理由に名前を変更する場合どのように手続きをすれば名前の変更ができるのでしょうか?

名前を変更するには家庭裁判所の許可を得る必要があります。

​家庭裁判所での名前変更の詳しい手続きはこちらをご参照ください。

​​​弊所の記事(お手続きの流れ)
https://www.osaka-everest.com/flow​

家庭裁判所(名の変更許可について)
http://www.courts.go.jp/saiban/syurui_kazi/kazi_06_20/index.html

どのような理由だと変更できるの?

同姓同名、類似している名前の人がいるために、生活に支障をきたしていることを理由とする名前の変更はどのような場合、変更が認められやすいのでしょうか。​

同姓同名、類似しているという理由に加えて次のような事情があった場合、過去の判例で名前の変更が認められております。なお、これらの理由があったとしても確実に変更の許可が出るというわけではありません。

同姓同名で名前の変更が認められやすいケース

​①同じ戸籍に同姓同名、類似名のものがいる。
②同姓同名の人、類似名の人が近隣に住んでいる。
③同姓同名の人、類似名の人と年齢が近い。
④郵便物の誤配があったり、税金関係の手続き等で間違われる。
⑤同姓同名の被害者がおり、差別や中傷などの被害にあっている。

​①同じ戸籍に同姓同名、類似名のものがいる。
婚姻や養子縁組などを理由に氏が変わり、その氏名が両親や子供などと同一となった場合です。
​例えば、「田中太郎」、「田中良子」という夫婦のもとへ「山川太郎」が養子になった場合、「山川太郎」は養子となるので氏が「田中」に変わり、氏名が「田中太郎」になってしまいます。
そうなってしまうと家族生活を行う上でとても不便であり、社会生活上著しい支障があるといえるので、名前の変更は認められやすいです。

※判例一部抜粋
同一世帯内に字画は異なるが名の呼称が同一の者がおり、日常生活において呼称上混乱を生じ多大の支障を生じている場合は、同姓同名の者があつて改名が許可されなければ社会生活上多大の支障をきたす場合に匹敵する事情があるとして名の変更を許可すべき「正当な事由」がある
昭和46年2月1日/広島高等裁判所岡山支部/決定/昭和46年(ラ)2号

②同姓同名の人、類似名の人が近隣に住んでいる。
③同姓同名の人、類似名の人と年齢が近い。
社会生活をする上で近い関係にあるものと同姓同名、類似名の場合は名前の変更が認められやすいです。

※判例一部抜粋
​近隣に呼称が同一で、字画も大部分類似した者が居住して、社会生活上支障をきたしている場合には、近隣に同姓同名の者がいる場合と同様、名の変更を許可すべき正当の事由がある。
昭和40年9月21日/大阪高等裁判所/決定/昭和40年(ラ)73号

​近隣に同姓同名の人妻が居住し、かつその年輩もほぼ同じなので郵便物その他通知書等が誤つて配達されることが往々あるし、その他日常の生活にいい知れぬ支障を感じており、そのためその名「冨美子」を「十美代」と変更することは、いわゆる名の変更について正当の事由ある場合に該当する。
昭和31年12月24日/大阪高等裁判所/第3民事部/決定/昭和31年(ラ)273号

④郵便物の誤配があったり、税金関係の手続き等で間違われる。

※判例一部抜粋
同町内に同姓同名の居住者があり、改名を求める名「秀和」はさほど難読であるとは思われないから、もし右のような同姓同名のものがあるため、郵便物の誤配があつたり、税金関係、選挙の投票等の面で両者混同され、社会生活上著しい不便、不自由があるのであれば、改名を許可すべき正当の事由が存するものというべきである。
同町内に同姓同名の者が居住していることを理由とする名の変更の申立があつた場合に、申立人の改名を求める名が難読であることに重点をおいて却下するのは違法である。
昭和31年11月29日/大阪高等裁判所/第1民事部/決定/昭和31年(ラ)241号
近所に同姓同名の者がいて、間違い電話や郵便物の誤配等の支障があったところから家裁の許可により改名した者が、再び元の名への変更を申し立てた事案において、勤務先においては継続して元の名を通称として使用していたという事情を認定した上で、戸籍法107条の2にいう「正当な事由」を具備しているものと認め、申立てを却下した原審判を取り消し、変更を許可した。
平成7年6月12日/大阪高等裁判所/決定/平成6年(ラ)275号

⑤同姓同名の被害者がおり、差別や中傷などの被害にあっている。

その他、同姓同名の犯罪者または被疑者がおり、差別や中傷などの風評被害を被っているなども名前を変更できる理由となります。

上記のように同姓同名であることが支障を生じる場合は変更が許可される傾向があります。

どのような理由だと変更できないの?

①特に同姓同名のものがいることによって支障をきたしていない

②変更後の名前が読みにくい

※判例一部抜粋
いわゆる同姓同名が名の変更の正当事由といいうるためには、近くにこれに該当する者がいてひんぱんな郵便の誤配等社会生活上著しい支障のある場合に限られるのであつて、単に同一家庭内に呼び名を同じくする者がいて不便であるとか、あるいは不自然に感ぜられるというような程度では右正当事由に該当するということはできない。
昭和40年1月28日/大阪高等裁判所/決定/昭和39年(ラ)291号

​部落内に同姓同名の者や類似した名の者がいて、「清」という名の改名はできるのであるが、改名しようと申し出た名が、「起由」、「季芳」、「貴由」等の読みにくい名であるときは、改名を許すことはできない。
昭和32年2月21日/東京高等裁判所/第8民事部/決定/昭和32年(ラ)1号

このように同姓同名、類似名を理由とする申立でも検討すべき点は多々あります。裁判所に何を伝えるかで変更の許可が認められるかどうか変わって参ります。

氏・名の変更を申し立てされようと考えられている方は是非、氏名変更相談センターにご相談ください。

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